
共有持分
2024.12.16
共有持分のある住宅ローン、審査や注意点まで徹底解説!
共有持分のある住宅の購入を考えている方、既に持分のある住宅に住んでいてローンを検討している方必見です。共有持分があると住宅ローンの審査に影響するのでは?と不安に思っている方も多い のではないでしょうか。この記事では、共有持分とは何かという基本的な解説から、住宅ローン審査への影響、金融機関の選び方、団体信用生命保険への加入、将来の売却や相続時の注意点まで、分かりやすく徹底解説します。
共有持分とは何か?

共有持分とは、複数の者が共同で一つの不動産を所有している状態において、それぞれの所有者が持つ権利の割合のことです。例えば、AさんとBさんが共同で土地を所有し、Aさんが2/3、Bさんが1/3の割合で所有している場合、Aさんの共有持分は2/3、Bさんの共有持分は1/3となります。
共有持分は、登記簿に記載され、法的に保護されています。この持分の割合に応じて、不動産の利用権や収益の分配、売却時の利益配分などが決定されます。また、共有持分を持つ者は、自分の持分を自由に他人に売却したり、贈与したりすることも可能です(ただし、共有者全員の同意が必要となるケースもあります)。
共有持分の発生原因
共有持分が発生する主な原因は以下の通りです。
- 相続:親の所有していた不動産を兄弟姉妹で相続した場合など人
- 共有で購入:友人や親族と共同で不動産を購入した場合など
- 離婚時の財産分与:夫婦共有の不動産を離婚時に分割した場合など
共有と共有持分の違い
「共有」と「共有持分」は混同されやすいですが、厳密には意味が異なります。「共有」は、複数の者が一つの物を共同で所有している状態そのものを指します。一方、「共有持分」は、共有状態における各所有者の権利の割合を示すものです。つまり、「共有」という大きな枠組みの中に、「共有持分」が存在するイメージです。
共有持分の種類
共有には、大きく分けて「普通共有」と「合有」の2種類があります。
種類 | 説明 | 持分の処分 |
---|---|---|
普通共有 | 共有者それぞれが自分の持分を自由に処分できる。 | 共有者の同意なしに自由に売却・贈与が可能。 |
合有 | 共有者全員の同意なしに持分を処分できない。主に夫婦間で適用される。 | 共有者全員の同意が必要。 |
共有持分がある場合の住宅ローン審査

共有持分があると、住宅ローンの審査にどのような影響があるのでしょうか?この章では、共有持分の種類や共有者の同意の必要性、審査への影響について詳しく解説します。
共有持分の種類と審査への影響
共有持分には、大きく分けて「法定相続分」と「合意分割」の2種類があります。法定相続分とは、法律で定められた相続割合に基づいて分割された持分のことです。合意分割とは、相続人同士の合意に基づいて分割された持分のことです。これらの種類によって、住宅ローンの審査への影響が異なります。
共有持分の種類 | 審査への影響 |
---|---|
法定相続分 | 一般的に、法定相続分による共有状態は、金融機関にとってリスクが高いと判断される可能性があります。これは、共有者間の関係性悪化や将来の売却・相続時のトラブル発生リスクが懸念されるためです。そのため、審査が厳しくなる、あるいはローンが組めない場合もあります。 |
合意分割 | 合意分割の場合も、共有者全員の同意が得られない場合や、持分比率が複雑な場合は、審査に影響が出る可能性があります。ただし、共有者全員の同意が得られ、持分比率が明確であれば、法定相続分の場合よりも審査通過の可能性は高まります。 |
共有者全員の同意が必要?
共有持分のある不動産を担保に住宅ローンを組む場合、原則として共有者全員の同意が必要です。これは、住宅ローンが不動産全体に設定されるため、共有者全員の権利に影響を与えるからです。共有者の中に未成年者や意思能力のない人がいる場合は、法定代理人の同意が必要になります。また、共有者の一人が同意しない場合は、住宅ローンを組むことができません。
共有持分があると住宅ローン審査は厳しくなる?
共有持分があると、住宅ローンの審査は一般的に厳しくなると言われています。これは、前述の通り、共有者間の関係性悪化や将来の売却・相続時のトラブル発生リスクが懸念されるためです。金融機関は、これらのリスクを考慮して審査を行います。例えば、共有者の中に返済能力が低い人がいる場合や、共有者間の関係性が不安定な場合は、審査に通りにくくなる可能性があります。また、共有持分の割合が小さい場合も、審査が厳しくなることがあります。
ただし、すべての金融機関が共有持分のある物件への融資を拒否するわけではありません。共有者全員の同意が得られ、安定した収入があること、共有者間の関係性が良好であることなどを示すことができれば、審査に通る可能性は十分にあります。また、共有持分を解消してから住宅ローンを申し込むという方法もあります。共有持分の解消には、共有者間の協議による持分の譲渡や、裁判所による共有物分割などがあります。
共有持分のある住宅で住宅ローンを組む際の注意点

共有持分で住宅ローンを組む場合は、通常の住宅ローンよりも複雑な手続きが必要となる場合があり、様々な点に注意が必要です。共有持分であるが故の特有のリスクも存在するため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。
金融機関の選び方
共有持分のある住宅ローンは、すべての金融機関が取り扱っているわけではありません。積極的に共有持分に関する住宅ローンを取り扱っている金融機関を選ぶことで、スムーズな手続きと適切なアドバイスを受けることができます。また、金利や手数料などの条件も金融機関によって異なるため、複数の金融機関を比較検討することが重要です。都市銀行、地方銀行、信用金庫など、幅広く検討しましょう。
例えば、みずほ銀行や三井住友銀行などの大手銀行でも共有持分に関する住宅ローンを取り扱っています。各金融機関のウェブサイトで詳細な情報を確認し、自分に合った金融機関を選びましょう。
団体信用生命保険への加入
住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険(団信)への加入が必須となる場合がほとんどです。団信は、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または高度障害状態になった場合、残りのローン残高が保険金で支払われるというものです。共有持分の場合、誰が団信に加入するのか、保険金額をどのように設定するのかなどを共有者間でしっかりと話し合い、合意しておく必要があります。金融機関によっては、共有者全員が団信に加入することを条件としている場合もあるため、事前に確認が必要です。
共有者との関係性悪化リスクへの備え
共有持分を持つということは、住宅に関する権利を他者と共有するということです。共有者との関係が将来悪化した場合、住宅の売却や管理、ローンの返済などに関してトラブルが発生する可能性があります。例えば、共有者の一人がローンの返済を滞納した場合、他の共有者にも影響が及ぶ可能性があります。このようなリスクを避けるためには、共有者間で事前に書面で契約を交わしておくことが重要です。契約内容には、ローンの返済方法、住宅の管理方法、将来の売却方法などを明記しておきましょう。また、定期的に共有者間で話し合いの場を設けることも重要です。
共有持分のある住宅で住宅ローンを組む際には、上記のような注意点に留意し、専門家(弁護士、税理士、不動産会社など)に相談しながら慎重に進めることが重要です。事前の準備と共有者との合意形成が、将来のトラブルを避ける鍵となります。
共有持分と住宅ローンに関するよくある質問

共有持分のある住宅に関する住宅ローンについて、よくある質問とその回答をまとめました。
Q.共有持分があっても住宅ローンは組めますか?
はい、共有持分があっても住宅ローンを組むことは可能です。ただし、共有持分の状況によっては、単独名義の場合よりも審査が厳しくなる可能性があります。例えば、共有者全員の同意が必要となる場合や、共有持分の割合によっては希望額の融資を受けられないケースもあります。また、金融機関によっては、共有持分のある住宅ローンを取り扱っていない場合もあるので、事前に確認が必要です。
Q.共有者が住宅ローンの連帯保証人になることはできますか?
はい、共有者が連帯保証人になることは可能です。ただし、連帯保証人には大きな責任が伴います。主債務者が返済できなくなった場合、連帯保証人に返済義務が移ります。そのため、共有者であっても、連帯保証人になることのリスクを十分に理解した上で、慎重に判断する必要があります。共有者間で金銭トラブルが発生した場合、関係が悪化する可能性も考慮しなければなりません。
Q.共有持分があると住宅ローン控除は受けられますか?
共有持分があっても、一定の条件を満たせば住宅ローン控除を受けることができます。主な条件としては、自身が居住用として利用すること、住宅の床面積が40㎡以上50㎡未満でも一定要件で可であること、ローンの返済期間が10年以上であることなどが挙げられます。また、控除額は共有持分に応じて按分されます。例えば、共有持分が2分の1の場合は、控除額も2分の1となります。
共有持分の住宅ローンについてのまとめ

共有持分のある住宅を購入する際は、住宅ローン審査や将来的なリスクについて理解しておくことが重要です。
共有持分とは、1つの不動産を複数人で共有する所有形態であり、持分割合や共有者の同意が住宅ローン審査に影響する場合があります。金融機関によっては、共有持分の住宅に対するローンを取り扱っていないこともあるため、事前確認が必要です。
共有持分についての詳しい情報やご相談は、なんでも不動産買取までお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。